軽蔑

今日は銀座のギャラリーに作品を出品しているので、それを見にいってきました。画廊は人がいなくて静か…なので、オーナーのOさんと内職(カード折り)しながら雑談しました。
Oさんは「顧客のことを考えない作家は良くないと思います」と言っていて、ああ、私も雑だわ…と思いました。「側面の処理をしないとか」
今回参加したグループ展は1万円で出品できました。銀座で1万で展示できるなんて凄いことなんですよ!なので私はこのオーナーは作家目線で企画展示をしているのだなあと思ったんですが…(作家の味方みたいな方)企画展について聞くと「うちは30%しか作家からもらいません」「今の作家は絵の具代やらで大変な思いをしながら描いていて、でも売れなくて。未来ないですよね…」「作家は購入される方のことも考えないと。ゆるすらさんはどう?どうなりたい?」
また、どんな絵を描きたいのか、どうやって展示していきたいのか、質問されました。
たぶん私はこのOさんとは話が噛み合わないなと思いながら、
私「どんな絵を描きたいとか、決まってないんです。ただ心が楽になるように絵を描きたいです」
「じゃあ、どの画廊でもいいから自分の世界を見て!って感じ?」
私「そういうのでもないです。自分の描きたい絵が決まってないんです」
そこまで話したところで手作業が終わったので、コーヒーのお礼を言おうと思ったらぷいと向こうを向いて制作の続きをし始めました。えええ…シカト?もうだめだという気持ちの表れ?
そこでそそくさとギャラリーをあとにしたのですが、なんだか軽蔑されたのかなと思ってしまいました。

私はこの夏になるまで絵が描きたいけど描こうという気持ちにならなかったのに、急に描きたくなりました。描くのが嬉しい。でもまだ買ってもらうのは申し訳ない。額や木箱を要するような絵じゃないかなと思っていました。今回の展示でお客と対峙して(したところを見てないですが)はじめてマーケットを体感しました。
今現在は、少し改善されましたが、絵と買い手の需要と供給がものすごくアンバランスで、描いても売れません。私は子供たちや、大人の方も美術を楽しんでもらって、作品を大事にして、愛したり掛け換えてくれるのがいいなと思っています。感性を高めて、美しさに酔いしれる。美しいものに包まれたいですよね。
で、私のやりたいことは子供の感性を高めること。固定観念を柔らかくすること(自分もですが)。美しさに憧れること。
なので、画廊の人には軽蔑されちゃったようですが、使命感を持って仕事しまーす。
銀座の広くて大きい貸し画廊でドドーンと個展をやりたいです。